弊社所属アーティスト、二段優希のご尊父がご逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

                パレードアーティスト一同


二段優希が心配だった。彼女は繊細なのだ。
大阪に戻る新幹線の中で、どんな気持ちでいるのか、気になって仕方がなかった。
帰阪した後、何度か連絡を取ったが、平気そうだった。
フリなのか本当なのかは分からない。
私はご尊父にはお会いしたことはなかったし、二段の私生活、特に幼少期は知らないので、二段にとっての父親の存在はどうだったのかは知る由もない。
だから、彼女の悲しみやショックは分からない。
仕方がないし、それで構わないと思う。
私にとって一番大事なのは二段優希だからだ。

私は妻を亡くしている。
残された者ができることは、忘れないでいる事だけだと、思い知っている。
時間とともに薄れるし形も変わるが、消えてしまわないようにするしかないのだ。
二段優希もそれに気づいている。

二段優希はきっと、今の気持ちを歌にするだろう。
その歌は公開することはない。
二段だけが、ひとりで、ずっと歌い続ければよい。